躁うつ病は「双極性感情障害」 「双極性気分障害」などとも呼ばれます。
病識が十分に生まれにくく、また、精神病状態が出現しやすく、「うつ病」よりも「統合失調症」に近い疾患といえます。
>躁うつ病の原因
原因は不明ですが、遺伝的な素因が「うつ病」や「統合失調症」よりも強く関与しています。
躁うつ病の症状
(1) うつ状態(うつ病の項を参照。)
(2) 軽うつ状態
(3) 躁状態(万能感が生まれて、世界が自分中心に回り出します。誇大妄想が生じることもあります。)
(4) 軽躁状態(気分が高揚し、多弁多動になります。)
(5) 精神病状態(幻覚妄想状態、滅裂言動などが出現します。)
これらの状態が繰り返し(周期性、循環性に)現れたり、混合して現れたりします。
躁うつ病の治療方法>
薬物治療
(1) 抗躁薬 〜 炭酸リチウム。
(2) 抗てんかん薬 〜 カルバマゼピン、バルプロ酸など。
(いずれも、情緒を安定させ、気分の波を安定化させる薬)
(3) 抗精神病薬 〜 鎮静・抗幻覚妄想などの目的で使用。
(4) 抗うつ薬
(5) 抗不安薬
精神療法など
うつ病などの場合に準じます。
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